韓国旅行 「感銘を受けた2つのメッセージ 」

 今回の旅行で印象に残ったことを数え上げればきりはないのですが、旅行中にふれた次の2つのメッセージには感銘を受けました。

「意識を変えれば行動が変わる。すべての変化のなかには『私』がいる」
 2 日目に訪問したサムソン電子の半導体工場の入り口に掲げられていた標語(もちろんハングル)です。企業が高い成果を出し続けるには、変化への対応というのが重要になると思います。しかし、心理的抵抗感や当事者意識の欠如など、強い成功体験を持つ企業ほどとりまく環境の変化にうまく対応できないケースがまま 見られます。どんなに戦略やマネジメント体制が優れていても従業員一人一人の意識が変わらなければ高い成果はあげられない、「私」が変わらなければ企業も変わらないのだ、という強い自負をこの標語からうかがうことができます。この標語は従業員がつくったものだそうで、その事実にもサムソンの強さを垣間見たような気がします。

「韓国企業を過大評価してはいけない」
 3日目に訪問したソウル大学の教授がおっしゃった言葉です。教授は日本に住まれていたこともあり、現在も頻繁に日本に来られているそうですが、最近の日本での韓国企業のもてはやし方が一面的であると感じておられるようです。韓国企業のことだけでなく、私たちはふだんの生活でさまざまな情報に接しています。ですがその大半は新聞などの見出しを鵜呑みにしたような理解にとどまっていることが多いと思います。HMBAでも物事の本質を見ようとする姿勢が重要視されていますが、一度立ち止まってシンプルに考えることの大切さにあらためて気付かされました。

 ほかにもソウルの夜景や韓国グルメ、日本では見られない「チャンさんの酔い潰れた姿」などなど、チャンさんのおかげで楽しく有意義な3泊4日を過ごすことができました。また旅先で出会った皆さんがとても好意的で、韓国という国をいっそう好きになりました。(6期 西名)

楽しい食事会
きれいなソウル夜景

ソウル大学で記念写真